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その家具、ドアを通る?

結論 止まるのはドアの幅ではなく有効開口幅です。玄関ドアは枠が80cmでもドア厚と丁番で実際は75cm前後、室内ドアは70〜75cm、洗面やトイレは60〜65cmしかありません。家具は寝かせず立てて運ぶので、比べるのは幅ではなく奥行きと高さの小さいほう。しかも通販や家電は梱包のまま運び込まれるため本体寸法+5〜10cmで判定し、足りなければ脚を外す(5cm前後)、室内ドアを丁番から外す(4〜5cm)で稼ぎます。

6帖にちょうど収まるソファでも、玄関ドアで止まってしまえば結局は返品です。部屋に置けるかは問題の半分で、もう半分は「そこまで運べるか」——なのに、たいていの人がこの経路を最後に測ります。ToScaleなら間取り図をアップして縮尺を一度合わせるだけで、置き場所と、玄関ドア・廊下・エレベーターの幅を同じ図の上で確かめられます。

搬入が失敗する場所は部屋ではありません。止まるのは有効開口幅75cm前後の玄関ドア、尺モジュール(芯々910mm)の住宅で有効75〜80cmしかない廊下、その廊下の直角の曲がり角、そして扉の有効幅80cm前後のエレベーターです。救いは、開口部で効くのが家具の幅ではないこと。ソファもマットレスも立てて運ぶので、通らなければいけないのは奥行きか高さの小さいほうです。日本でもうひとつ見落とされやすいのが梱包寸法で、通販や家電量販店の配送は箱のまま運び込むため、本体寸法に5〜10cm足した数字で判定しないと玄関先で開梱することになります(開梱設置サービスがあるなら注文時に申し込んでおくと安全です)。室内ドアは丁番からドアを外せば4〜5cm戻り、和室なら襖を外すと一間ぶん(有効170cm前後)が一度に開きます。ただしマンションの玄関ドアは共用部分なので、勝手に外さないでください。どうしても通らないときの答えは、脚を外す・分割式(ノックダウン)に替える・掃き出し窓から吊り上げる、のどれかです。

搬入経路を測る6ステップ

  1. 玄関ドアを全開にして、ドアの戸先から反対側の枠の内側までを測る。この有効開口幅が実際に通れる幅で、枠の内寸より4〜5cm小さくなります。
  2. 家具の幅・奥行き・高さを控え、小さいほうの2辺を出す。立てて運ぶので、開口を通るのはこの2辺(ソファなら奥行き×高さ)です。
  3. 通販や家電なら梱包寸法で計算し直す。箱のまま運び込まれるので、本体寸法+5〜10cmが実際に通る寸法です。
  4. 玄関の先も測る。廊下の有効幅(尺モジュールで75〜80cm、メーターモジュールで87cm前後)、直角の曲がり角、階段の踊り場、エレベーターは扉の有効幅80cm前後とカゴの対角線約195cm。
  5. 1か所でも足りなければ、脚・キャスター・引き出しを外す(5〜10cm)、室内ドアを丁番から外す(4〜5cm)、分割式に替える、掃き出し窓から吊り上げる、の順で検討する。
  6. 測った幅を間取り図に書き込み、ToScaleに間取り図をアップして縮尺を合わせる。家具を実寸でドラッグすれば、置き場所と搬入経路の余裕を同じ図で確認できます。
測るのはドア枠ではなく、ドアを全開にしたときの有効開口幅です。枠の内寸が80cmでも、ドア厚と丁番の出っぱりで実際に通れるのは75cm前後。室内ドアなら丁番のピンを抜いてドアを外すだけで4〜5cm戻り、扉の開き代も気にしなくてよくなります。
自分の間取り図で搬入経路を測る →

家具・家電別:搬入で本当に効く寸法

家具は幅で売られますが、通れるかを決めるのは幅ではありません。立てて運べるものは奥行きと高さの小さいほう、分解できない箱物は箱そのものの寸法が効きます。下の寸法は日本で売られている一般的なサイズです(幅×奥行×高さ)。これを、自宅で実測した玄関ドア・室内ドア・廊下の数字と突き合わせてください。

家具・家電(日本での売られ方)よくある寸法(幅×奥行×高さ cm)搬入で効く寸法止まりやすい場所と逃げ道
3人掛けソファ180〜200×85〜95×80前後奥行きと高さの小さいほう(立てて運ぶため)奥行き90cmを超えると有効開口75cmの玄関で厳しい。脚を外して5cm前後、クッションとカバーを外してさらに数cm。分割式(ノックダウン)なら箱で運んで部屋で組める
ダブル・クイーンのマットレス140×195×厚み20〜25/160×195×厚み20〜25厚み20〜25cm(立てて運ぶ)と、幅140〜160cmが曲がり角で効くポケットコイルは曲げられない。壁になるのは廊下の直角コーナーとエレベーターのカゴ奥行き135cm。圧縮ロール梱包なら玄関も階段も問題にならない
デスク(幅120/140cm・天板一体型)120〜140×60〜70×72天板の奥行き60〜70cm板物は薄いので開口はたいてい通る。効くのは廊下の直角コーナーで、尺モジュール(有効75〜80cm)でも140cmの天板ならまず曲がる。組立式なら板ごとに運べる
ダイニングテーブル(4人掛け/6人掛け)4人掛け135〜150×80〜85×70/6人掛け180×85〜90×70天板の奥行き80〜90cm脚を外しても天板の奥行き80cmは室内ドアの有効70〜75cmを超える。厚み4cm程度の天板なら斜めにすれば通るが、厚い一枚板は通らない。6人掛け180cmはエレベーターのカゴ対角線(約195cm)頼み
チェスト(幅80/100cm)・食器棚80〜100×40〜45×90〜180奥行き40〜45cm。ただし幅は曲がり角でそのまま効く箱物は分解できず逃げ道が少ない。引き出しとガラス扉を抜けば軽くなり数cm細くなる。高さ180cmの食器棚は上下2分割型を選ぶと階段でも運べる
冷蔵庫(400〜500Lクラス)60〜75×65〜70×175〜185本体の幅(+左右各1〜2cm)と梱包幅幅は減らせないので、玄関の有効開口75cmなら幅68cmまでが安全圏。600Lクラス(幅75cm前後)はここで止まる。扉を外して減らせるのは奥行き(7〜10cm)だけ。量販店は本体幅+10cmの通路を求めるので、注文時に搬入経路を伝える
ドラム式洗濯機60〜64×72〜80×105(80kg前後)奥行き72〜80cmと、洗面所ドアの有効幅止まるのは玄関ではなく洗面所の入口で、有効60〜65cmしかないことがある。防水パンの内寸64cmと排水口の位置も先に確認を。重いので階段搬入は追加料金になりやすい

いちばん速い判定法は、家具の小さいほうの2辺(ソファなら奥行き×高さ、箱物なら幅×奥行き)を取り出し、経路上のすべての開口部と比べることです。小さいほうの辺が開口を下回れば立てたまま通り、下回らなければ角度を変えても通りません。日本の目安は、玄関ドアの有効開口75〜80cm、室内ドア70〜75cm、洗面・トイレ60〜65cm、廊下の有効幅75〜80cm(メーターモジュールなら87cm前後)、エレベーターは扉の有効幅80cm前後でカゴ140×135cm・対角線約195cm、階段は有効75cm前後で手すりの分さらに8〜10cm減ります。どの開口部にも搬入面より5〜10cmの余裕がほしいところです。間取り図をToScaleにアップして縮尺を一度合わせれば、これらの幅と家具を同じ縮尺・同じ図の上で測れます。

よくある質問

玄関ドアの有効開口幅はどうやって測るの?
ドアを全開にして、ドアの戸先から反対側の枠の内側までを測ります。これが有効開口幅で、枠の内寸が80cmでもドア厚(3.5cm前後)と丁番の出っぱりで実際は75cm前後です。高さは沓摺から枠の下端まで測ります。室内ドアなら丁番のピンを抜いてドアを外せば4〜5cm戻りますが、マンションの玄関ドアは共用部分なので勝手に外さないでください。
家具が玄関から入らないときはどうすればいい?
順番があります。まず脚・キャスター・引き出し・扉を外す(合わせて5〜10cm)。次に室内ドアを丁番から外す(4〜5cm)。それでも通らなければ分割式(ノックダウン)や上下2分割の商品に替える。最後の手段が掃き出し窓やベランダからの吊り上げ搬入で、費用は手吊りで1.5〜3万円、クレーン車で3〜5万円が目安、マンションでは管理組合への事前申請が要ることもあります。

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