間取り図をアップロードして実寸で家具を置く
部屋のレイアウトを試したいだけなのに、たいていの間取りアプリはまず壁を1本ずつ描き直すところから始まります。ToScaleはその手順を丸ごと省きます。物件サイトのスクリーンショット、募集図面(マイソク)、入居時にもらった図面をスマホで撮った写真——すでに手元にある間取り図が、そのまま作業用のキャンバスになります。
アップロードしたら、長さのわかる箇所を1か所だけクリックして縮尺を決めます。あとは追加した家具がすべて実際の幅と奥行きで図の上に描かれ、ドラッグしている間は家具と壁のすき間が出るので、通路が何cm残るかをその場で確認できます。PNG・JPG・WebP・HEICに対応し、パソコンでもスマホでもブラウザだけで動き、登録は要りません。日本の賃貸の間取り図には寸法線が入っていないことがほとんどですが、それでも困りません。浴室の型番、室内ドア、押入れの幅など、サイズがほぼ決まっているものが必ずどこかに写っています。
間取り図をアップして縮尺を合わせる5ステップ
- 間取り図の画像を用意します。物件サイトのスクリーンショット、PDFの募集図面を画像として書き出したもの、紙の図面をスマホで撮った写真のいずれでも使えます(PNG・JPG・WebP・HEIC)。
- ToScaleにアップロードし、図面がまっすぐ正面を向くように向きを整えます。斜めから撮った写真は端ほど縮んで写るので、真上から撮り直したほうが結果は正確です。
- 縮尺の基準にする既知寸法を1つ決めます。寸法線があればいちばん長いものを、なければ浴室の型番(UB1216=内寸120×160cm)、押入れの幅(176〜182cm)、室内ドアの枠(78〜80cm)の順に確実です。
- その両端をクリックして、実際の長さをcmで入力します。これで縮尺が決まります。壁をなぞり直す作業はここにもありません。
- 家具を実寸で追加して配置します。最後に、すでに持っている家具(幅80cmのチェスト、幅140cmのダブルベッドなど)を1つ置いてみて、図面上の見え方が実物の記憶と合うか検算してください。
寸法が書いていない間取り図で、縮尺の基準にできるもの
日本の賃貸の間取り図には、帖数だけあって寸法線が1本も入っていないことがよくあります。帖数からの逆算は当てになりませんが、住宅設備には寸法がほぼ決まっているものがいくつもあり、そのどれかが必ず図面に写っています。上から順に信頼できる基準です。長いものを選ぶほど、読み取りのずれが小さくなります。
| 縮尺の基準にするもの | 日本の標準寸法 | 図面のどこを測るか | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ユニットバス(型番) | 型番の数字がそのまま内寸のmm。1116=110×160cm、1216=120×160cm、1418=140×180cm、1620=160×200cm | 浴室の内側の線の長辺(1216なら160cmのほう) | 型番は図面や物件情報の設備欄に載っていることが多い。図面の浴室は壁の厚みまで描かれるので、外枠ではなく内側の線を測る。ワンルームは1116・1216、ファミリー向けは1418・1620が多い |
| 押入れ・クローゼットの幅 | 幅は1間=176〜182cm。奥行きは押入れ78〜85cm、洋服用クローゼット55〜60cm | 収納の内側の幅(いちばん長い一辺) | 幅が長いので基準に向く。奥行きは押入れとクローゼットで3割ちがい、図面の記号だけでは見分けにくいので、奥行きは基準にしない |
| 畳1枚 | 江戸間88×176cm、中京間91×182cm、京間95.5×191cm、団地間85×170cm | 畳の短辺ではなく長辺 | 地域で最大8%ちがう。関東は江戸間、東海は中京間、関西は京間、公団系の集合住宅は団地間が基本。どれか判断できないときは畳を基準にしない |
| 室内ドア(開き戸) | 枠の外側どうしで78〜80cm。実際に通れる有効開口幅は70〜75cm | ドアの枠の外側から外側まで | 図面のドア記号は枠の外〜外で描かれるので、入力するのは78〜80cmのほう。70〜75cmを入れると縮尺が1割ずれる。有効開口幅は搬入経路を考えるときの数字で、縮尺合わせの数字ではない |
| 洗濯機置き場(防水パン) | 640×640mm(64×64cm)。大型でも74×64cm | パンの一辺 | 寸法が正確に決まっている数少ない設備だが、64cmと短いため読み取りのずれがそのまま全体に拡大する。ほかに基準がないときの最終手段 |
| 柱芯のグリッド(建築図面・ハウスメーカーの図面) | 尺モジュール910mm、メーターモジュール1000mm。1間=1820mmまたは2000mm | 通り芯から通り芯まで。1スパンではなく3〜4スパンまとめて | 芯から芯の寸法なので、家具が実際に収まる内法は壁の厚みの分だけ各壁で5〜10cm小さくなる。まとめて測るほど精度は上がる |
合わせ終わったら必ず検算を。基準に使ったものとは別の既知寸法——室内ドアや防水パンなど——をもう一度測って、5%以上ずれるなら図面そのものが正確に描かれていません。物件サイトやマイソクの間取り図は見やすさを優先してデフォルメされていることがあり、部屋ごとに縮尺が違う場合すらあります。逆に、帖数からの逆算はやめてください。1帖は江戸間1.55㎡から京間1.82㎡まで幅があり、広告の「1帖=1.62㎡以上」は下限を決めた表示ルールであって実寸ではありません。図面の寸法はたいてい壁芯基準なので、家具が実際に収まる内法は各壁で5〜10cmずつ小さくなります。
よくある質問
- 間取り図に寸法が書いていない場合、縮尺はどう合わせればいい?
- サイズが決まっている設備を基準にします。いちばん確実なのは浴室の型番で、UB1216なら内寸120×160cm、1418なら140×180cmです。型番がなければ押入れの幅(1間=176〜182cm)、室内ドアの枠(外側どうしで78〜80cm)、洗濯機の防水パン(64×64cm)の順に使えます。基準は長いほど正確なので、押入れの幅のような180cm前後のものを優先してください。帖数からの逆算は、1帖が江戸間1.55㎡〜京間1.82㎡と幅があるので当てになりません。
- 物件サイトの間取り図をスクリーンショットして使えますか?
- 使えます。PNG・JPG・WebP・HEICならそのままアップロードでき、スマホのブラウザから撮った写真を直接載せることもできます(登録不要・無料)。ただしポータルサイトやマイソクの間取り図は見やすさ優先で描かれていることがあるので、縮尺を合わせたあとに別の既知寸法(室内ドアの枠78〜80cmなど)でもう一度測って検算してください。5%以上ずれるようなら、その図面は縮尺どおりに描かれていません。なお画像はWeb用に縮小されているため、図面に印刷された1/50などの縮尺表記やスケールバーは意味を持ちません。実測した長さだけが基準になります。